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Yuki_Suzuki
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■ はじめに

本チュートリアルでは、Qlik Sense Desktopを使って、短時間で試しにチャートやデータ・ストーリーテリングを作成する手順をご説明します。ソースデータとして「売上明細.xlsx」と「商品マスタ.xlsx」の2個のExcelファイルを対象としてQlik Senseに取り込み、売上分析アプリケーションを作成します。

 

■ 準備

Qlik Senseのセットアップ

Qlik Senseのセットアップ方法については以下をご参照ください。

Qlik Sense Business(SaaS版)の無料トライアル開始手順

 Qlik Sense Desktopの無料トライアル利用開始手順

 

サンプルデータのダウンロード

添付のサンプルデータ(売上データ)をダウンロードし、任意の場所に保存してください。

>>サンプルデータ(売上データ)のダウンロード

ここでは、Excelファイルに含まれた以下の2個のシートを取り込んで分析を行います。2つのシートは「商品コード」をキーとして関連付けられています。Qlik Senseではデータの取り込みを行う際に同名のキーが自動的に紐付けられ、特に紐付を行う作業は不要です。

売上明細

スクリーンショット 2022-03-06 154600.png

商品マスタ

スクリーンショット 2022-03-06 154841.png

 

■Qlik Senseの起動とアプリの新規作成

まずQlik Senseを起動します。

クラウド版Qlik Senseを使用する場合は、ブラウザ上でテナントのURLを入力してください。

デスクトップ版Qlik Senseを使用する場合はデスクトップ上の次のQlik Sense Desktopのアイコンをクリックします。

スクリーンショット 2022-03-06 155336.png

Qlik Sense が起動されます。

ここからはクラウド版Qlik Senseをもとに操作をご説明していきますが、Desktop版にも応用していただけます。

画面右上の「アプリの新規作成」ボタンをクリックします。クラウド版ではさらに「新しい分析アプリ」をクリックします。

図1.png

 

アプリの名称に「売上分析」と入力し、「作成」をクリックします。アプリが開きます。

スクリーンショット 2022-03-08 162831.png

 

■データモデリングとデータの取り込み

データのロード

では、次に分析対象となるデータの取り込みを行います。まずは、商品マスタを取り込みましょう。事前にダウンロードしたファイルをエクスプローラー上で参照し、「商品マスタ.xlsx」をQlik Sense Desktopの画面上にドラッグ&ドロップします。

A図5.png

 

商品マスタと売上明細の取り込みが完了しました。データ取り込みに成功していると、以下のようなデータマネージャーが立ち上がります。

A1.png

 

データマネージャーでは、データテーブル間の紐づけを行うことができます。ここでは右側の「すべてをプレビュー」をクリックします。

A2.png

 

Qlik Senseによりデータのプロファイリングが行われ、最適な形でデータの紐づけの推奨プレビューが表示されます。ここではそのまま右側の「すべて適用」をクリックします。

A3.png

 

バブルの接合部をクリックすると「商品コード」で自動的にデータ間の紐づけがなされたことが確認できます。「商品コード」をクリックします。

A4.png

 

その他のキーの紐づけ候補が表示され、また「カスタムの関連付け」で任意のキーを指定して紐づけることも可能です。ここでは右上の「データのロード」をクリックしてこのままデータをロードします。

A6.png

 

データが正常に読み込まれたら「シートに移動」をクリックします。

A7.png

 

■ビジュアライゼーションの作成

グラフの追加

データの取込みが完了しましたので、そのデータを使ってQlik Senseのシートにグラフを作成したいと思います。シートの編集には3つの方法がありますが、一番右の「シートの構築」で実施してみましょう。

A8.png

 

左側の「項目」タブから「商品名」をシート上にドラッグ&ドロップします。

B1.png

 

以下のように商品名のテーブルが表示されます。

b2.png

 

さらに「販売価格」を作成されたテーブル上にドラッグ&ドロップします。

b3.png

 

以下のような商品名を軸として販売単価を集計した棒グラフが作成されます。※「推奨チャート」の機能が既定で有効とされているため、選択した軸とメジャーに応じて推奨されるグラフ(ここでは棒チャート)が自動的に推奨されています。

b4.png

 

チャートを囲む紫色の枠線の右下角をドラッグしてチャートのサイズを見えやすい形に調整してください。

b5.png

 

チャートの設定変更

チャートを選択したまま、右側のプロパティの「自動 – 棒チャート」をクリックします。

b6.png

 

他の推奨チャート一覧が表示され、これらを選択することで棒グラフではなくテーブルや円グラフなどの他のチャート種類に表示を変更することができます。ここでは変更を行わず、トップの「チャート種類」をクリックしてそのまま元の画面に戻ります。

b8.png

 

また、推奨チャートが自動選択された状態ではプロパティは最低限の項目を表示する簡易表示状態となっています。より細かいプロパティを設定するために標準のプロパティ表示に変更が可能です。ここでは上部「詳細チャート」のトグルスイッチをクリックします。

b9.png

 

以下のようにより多くのプロパティが表示されます。ここでは色を変更するために「色と凡例」タブから「色」のトグルスイッチをクリックします。

b10.png

 

「メジャー別」を選択すると、メジャーの値の大きさによって棒グラフの色の濃淡が表現される色の表現に変わりました。

c1.png

 

フィルタの追加

次に商品カテゴリでデータの絞り込みを行えるよう、フィルタの追加を行います。まず、左側からの「項目」メニューからキーボードの「Shiftキー」を押しながら「商品カテゴリ」の項目をシートの右側の空白スペースに配置します。

c2.png


以下のようにフィルタが追加されました。(※ Shiftキーを押しながら項目をドラッグ&ドロップで追加することで、チャートではなくフィルターとして追加することができます。)

c3.png

 

アプリの動作確認

では、作成が完了したアプリの動作を確認してみましょう。右上の「完了」ボタンをクリックして編集モードを完了します。

c4.png

 

以下の形でアプリの作成が完了しました。

c5.png

 

フィルタから項目をクリックして選択し、緑のチェックボタン(選択の確認)をクリックするとデータの絞り込みが行われます。

c6.png

 

データが絞り込まれました。

c7.png

 

選択された項目は上部の選択バーに表示されます。選択をクリアする場合には×マークをクリックします。

c8.png

 

■データ・ストーリーテリングの作成

最後に、作成したチャートを使ったデータ・ストーリーテリングを作成します。データ・ストーリーテリングとは、チャートのスナップショットを張り付けたプレゼンテーションのシートを作成し、データを分析するだけではなく、そこから得られた洞察や知見などをストーリーとした資料を作成できるものとなります。

スナップショットを取得するチャート上で右クリックし、「ストーリーテリングスナップショット」をクリック、「スナップショットを取得」をクリックします。

c9.png

 

アノテーション(注釈)に「商品売上ランキング」と入力して「保存」をクリックします。

d1.png

 

上部メニューの「ストーリーテリング」を選択します。

d2.png

 

「スナップショットライブラリ」のアイコンをクリックし、取得したスナップショットをスライドにドラッグ&ドロップします。

d3.png

 

既定ではスナップショットの縦横サイズ比が固定されているため、それを解除するために「スナップショットのロック解除」アイコンをクリックします。

d4.png

 

スナップショットの枠の角をドラッグしてサイズを調整します。

d5.png

 

「テキストライブラリ」のアイコンをクリックし、タイトルやテキストをシートにドラッグ&ドロップして追加します。

d6.png

 

左上の「+スライドを追加」アイコンでスライドを追加することが可能です。今回はスライドの追加を行わず、1ページのみのストーリーとしてそのまま再生を行います。

d8.png

 

右上のスライド再生ボタンをクリックし、ストーリーを再生します。

d9.png

 

ストーリーの再生が実行されます。このストーリーを利用してエアコン商品売上ランキングについてプレゼンテーションを行うことができます。ここでは、例えば「商品を別のカテゴリに絞ったら結果はどうか?」という質問を受けたとします。そのような場合でも、その場でソースのチャートを表示させて結果を確認することができます。棒グラフ上を右クリックし、「ソースを表示」を選択すると、ソースのグラフを表示することが出来ます。

f1.png

 

スナップショットが取得されたフィルタ条件が適用されたソースのグラフが表示されますので、ここで異なった条件に変更して確認することができます。トップメニューの「ストーリーテリング」をクリックするとストーリーの再生画面に戻ることができます。

f2.png

 

■まとめ

以上、ここではクラウド版Qlik Senseを使って、サンプルデータを取り込んで簡単なチャートやストーリーを作成する手順を実施しました。Qlik Senseでは複数のデータを取り込み、ドラッグ&ドロップで短時間でインタラクティブなグラフやチャートを作成できることがご確認いただけたかと思います。