Unlock a world of possibilities! Login now and discover the exclusive benefits awaiting you.
.png "Former Employee"){kind=icon}
オリジナルの英文ブログへのリンク
http://community.qlik.com/blogs/qlikviewdesignblog/2013/08/12/a-historical-odyssey-qlikview-8
Henric Cronströmの経歴について詳しく知りたい方はこちらのリンクをご参照ください。
http://community.qlik.com/people/hic
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
QlikView7はすばらしいバージョンでした。デスクトップや、サーバー、パブリッシャー製品の全てで、安定した動作を実現できたと思います。しかしながら、まだ完全にエンタープライズ向けに、機能が整っているとはいえませんでした。エンタープライズ向けの複雑な環境に適応した統合化されたコンポート構成を実現するのは、簡単なことではなかったからです。
そんな訳で、QlikView8では、エンタープライズ向け対応（enterprise readiness）を注力する機能追加の一つの柱とすることになり、以下のような、サーバーコンポーネントや機能をリリースしたのです。
- コントロールパネルをベースにしたhtml
- ビルトインのWebサーバー ：それまでは、マイクロソフト社のIISサーバーがインストールされていました。
- DSC(Directory Services Controller)：それまでは、マイクロソフトのアクティブ・ディレクトリのみが利用可能でした。
- QlikView Server authorization (DMS mode) ：それまでは、NTFSファイルシステムでのセキュリティ設定のみが使われていました。
- サーバーのクラスタリング
加えて、利用するクライアントPCにQlikViewソフトウエアをインストールする必要がないAjaxクライアントをリリースしました。すでに、この機能についてバージョン7.5で実験的な利用を開始していましたが、QlikView8から3種類の標準クライアントのひとつとして、正式に提供を始めることにしました。3種類とは、Cクライアント（デスクトップとプラグイン）、Javaクライアント、そしてAjaxクライアントです。 この3種類にはそれぞれの特徴があります。Cクライアントは、すべての機能を利用したい場合に適していますが、一方で、ソフトウエアをクライアント側にインストールする必要があります。もし、クライアント側には、ソフトウエアをインストールしたくない場合には、Ajaxクライアントを利用することになります。また、Javaクライアントはその２つの中間的な位置づけのクライアントといえると思います。
当時のAjaxクライアントは現在に比べると、まだダイナミックな機能ではありませんでした。Webページは、マニュアルの手順で作成し、Webサーバーにポストする必要があったのです。
機能追加を行うだけではなく、機能の削除についても実行しました。数年前にItaniumプロセッサのエディションをリリースしていましたが、QlikView8のころには、Itaniumプロセッサの市場自体が思ったほどに拡大していないことがわかってきたので、QlikView8では、Itaniumエディションを廃止することを決めました。また、QlikView8では、拡張検索（Advanced search）や、階層定義（Hierarchy）のための機能、インプットフィールド、ライセンスリースや、セット分析の機能も追加を追加しました。
そして、いまはみなさんにもおなじみとなっているロゴへの変更を行いました。
最後に、QlikView8は、コラボレーションのための機能を最初に追加したバージョンでもありました。その機能はとてもシンプルで、選択条件をメールでのリンクにして、ほかのユーザーに伝えるというものです。私たちは、すでにローカルのブックマーク機能を持っていましたが、選択条件の全ての内容をURLに保存する機能について、まだ存在していませんでした。そこで、私たちは、ブックマークの機能をサーバーにも適用し、作成したブックマークを他のユーザーと共有するという考え方で機能を追加することにしました。
私は、QlikView8はサーバーコンポーネントに関する機能の拡張、セット分析とコラボレーション機能を追加した、今日のQlikViewのアーキテクチャーの基礎となるバージョンであったと考えています。
HIC
