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Henric Cronströmのブログの日本語訳をご紹介いたします。
オリジナルの英文ブログへのリンク
http://community.qlik.com/blogs/qlikviewdesignblog/2012/11/23/historical-odyssey-qlikview-5
Henric Cronströmの経歴について詳しく知りたい方はこちらのリンクをご参照ください。
http://community.qlik.com/people/hic
多くのユーザーにとって、QlikView5は、既存機能の強化という位置づけのバージョンでした。私たちは、すでに多くの機能をQlikView4のバージョンで実装しており、QlikView5は、新機能を追加するというより、それらの既存機能を、より便利で安定した機能に進化させることに注力したバージョンだったといえると思います。
例えば、私たちは、ユーザーインターフェイス(UI)の機能を、より使いやすいものにするために、レイアウト・メニューの追加や、レイアウト変更を元に戻す(Undo)機能や、オブジェクトのコピー&ペーストの機能、現在の選択条件(Current selection)を表示するためのオブジェクト、入力ボックス、チャートのクリック切替の機能、あいまい検索(fuzzy search)などの機能を追加しました。それに加えて、Excelファイルへのエクスポートを可能にしました。
サーバー関連の機能に関しては、より安定した機能強化を図りましたが、基本的なアーキテクチャーの変更は行っていません。
以上のように振り返ってみると、やはりQlikView5は、全く新しい機能をリリースしたバージョンというより、いままでの機能をより充実したものに強化するためのバージョンで、際立ってインパクトのある機能追加はなかったように思います。そのかわりといってはなんですが、QlikView5に記憶に残っている機能があります。それは、虹色の枠線(rainbow border)の機能です。
これは、たぶん私たちがいままでに紹介した機能の中で、あまり役に立たなかった機能のひとつといえるでしょう。とてもきれいだったのですが、後になって、私はこの機能をなくすことを決めました。
QlikView5のライフタイムの間に、Intel社は、64ビットRISCプロセッサの新製品としてItanium<注1>を発表しました。このことは、私たちにとって、未来を予測させてくれるものでした!(This was the future! )いままでのプロセッサの3GBのデータハンドリングの制約がなくなったことは、QlikViewで、以前よりも大量なデータ分析を可能にし、インメモリー型のソフトウェアを提供している私たちに、より多くのすばらしい機会を与えてくれることになったのです。
私たちはすぐにItanium に対応するQlkViewのエディションの開発を開始しました。その結果、QlikView5のライフタイムの後半では、32bitと64bitの両方に対応したエディションが提供され、QlikView5は最初に64bitに対応したバージョンということになりました。
QliKView5は2000年に開発されましたが、その当時、QlikTechは、投資家のリードによる経営体制の変更が実施されていました。QlikView5は2001年の春にリリースされましたが、そのころMåns Hultman がCEOとして着任しました。
Måns は、会社の方向性について、非常に明確な考え方を持った人でした。販売戦略の再定義と営業体制の強化です。新しい営業戦略はシンプルなものでした。QlikViewを、特に目的を限定せずに単なるツールとして販売するというよりも、私たちはERPソフトウェアのデータを基にした財務分析のアプリケーションとあわせたソリューションとして販売することにも注力しました。ターゲットとなる見込顧客は、経理部の責任者やCFOたちに設定しました。
Månsの戦略は的中し、安定したバージョンであるQlikView5のリリースとあわせて、私たちの会社は、以前にも増して成長のスピードを加速していくことができました。 株式上場への道のりの第一歩を踏み出すことができたと思います。
HIC
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Intel社の64ビットマイクロプロセッサのブランド名および製品名。Intel社とHewlett-Packard社が共同開発した「IA-64」アーキテクチャに基づいて設計された製品群である。
http://e-words.jp/w/Itanium.html IT用語辞典 Iteniumより引用。