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Henric CronströmのBusiness Discoveryブログの日本語訳をご紹介いたします。
オリジナルの英文ブログへのリンク
http://community.qlik.com/blogs/qlikviewdesignblog/2012/09/04/a-historical-odyssey-qlikview-3
Henric Cronströmの経歴を詳しく知りたい方はこちらのリンク(英文)もご参照ください。
http://community.qlik.com/people/hic
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あのころは、なんて楽しかった日々だったことでしょう。(Oh, glorious were the days! ) 今振り返ると、ビジネス的に大きな成功をおさめるまでにはいたっていませんでしたが、QlikView3で、製品の成熟度は格段に向上しました。QlikView3では、使いやすさの面で多くの新機能を追加することができ、開発者やビジネスユーザーからも称賛をえたのです。これらの機能は、QlikViewの購入を検討している見込顧客からも評価が高く、QlikViewの販売は加速されていきました。
QlikView 3を発表したのは、1997年の春にハノーバーで開催されたITエキジビションのCeBITでした。バージョン1と2では、我々は、いかに、ユーザーがデータを探索するために、わかりやすい画面を提供できるかというユーザーインターフェイス(UI)に注力していましたが、 QlikView 3 では、少し観点を変えた機能を追加しました。具体的には、データの取り込み(ロード)をよりシンプルに行う機能や、ドキュメントの開発を容易する機能などを追加したのです。それから、QlikViewの購入を検討している見込顧客のために、15日間の評価ライセンスの制度も新設しました。その結果、より多くの人々が、私たちの製品を利用してアプリケーションを作るようになり、QlikView journeyに旅立つことになったのです。
大きな変更のひとつに、Outer Joinの自動化機能があります。すでに、QlikView1とQlikView2においても、複数のテーブルを取り込んでデータモデルを作成することは可能でしたが、テーブル間の関連性は、inner join の考え方で作られており、双方のテーブルに値がない場合には、検索を行うことができませんでした。例を挙げると、注文伝票のテーブルには存在するが、顧客マスタのテーブルには登録されていない顧客コードの場合には、その値が常にグレーアウトされて、表示される仕様となっていたのです。QlikVie
w3では、このような場合でも、顧客コードの値の検索ができるようにしました。
また、ロードスクリプトを開発するための言語についても、改良しました。具体的には、JoinやConcatenate、Crosstable,、Intervalmatch、resident load、 preceding load,、Group by、 Peek、Previousなどの関数を追加し、また今日でもVariables(変数)として使われている機能も装備しました。 インターネット経由のファイル形式のリロードや、ファイル・ウイザードの機能もQlikView3で追加された機能です。このような機能強化によって、QlikIVewは、複雑なデータ構造をもつソースファイルからのデータを分析することができるようになったのです。
それから、棒グラフや散布図、マルチ・ボックス、ストレート・テーブル、テーブルボックスのシートオブジェクトが追加されたのも、このバージョンからでした。さらにプロパティのダイアログボックスや、ユーザー・ぷリファレンスなども追加・改良しました。デスクトップ・クライアントのQlikViewで、右クリックを押すとプロパティがでてくる機能も、このバージョンからです。
みなさんが便利に利用しているさまざまな機能が追加されたことが、おわかりいただけたでしょうか。
多言語対応として、フランス語とドイツ語もリリースされました。そして、マッキントッシュ対応版もリリースしました。なんと、Mac版のQlikViewがあったんです。でも、残念ながらあまり販売がのびなかったことと、Mac版のQlikViewは、開発部門の開発とテストの負担が大きい点を考慮して、以後のバージョンでは、販売を中止することにしたのですが。
そして、なんといっても、ソフトウェアにとって、一番大事なことのひとつの安定性を向上させることができました。
最後に、ひとつ余談を、ご紹介させてください。
QlikView3はいままで一番面白いエラーメッセージを、表示していていました。
そのメッセージは、“Time Travel is not allowed!” (直訳すると、「時間旅行は、できません!」になりますね。)
どなたか、どんな時にこのメッセージがでていたのか、想像できる方はいらっしゃいませんか?
HIC